まぶしい太陽
駅に着くと、すでに親友の美沙がいた。

美沙は、中学の頃からの親友で
高梨美沙(たかなし みさ) という。
明るくて、誰にでも優しくて、
なんでもできちゃうような、完璧人間みたいな子。

「遅いよひな!もう電車来ちゃうよ!」

「ごめん美沙。」

「わかってる。ひながいつも遅刻ギリギリだって
ことぐらい。そこは、高校生になっても
変わらないのかな?なんてねー。」

少し微笑みながら美沙は言った。

「なんかちょっと言い方ひどくない?」

ふざけて軽く睨みながら言うと美沙は、

「そんなことないよ、っていうかこのぐらい
言わないとひなはわかってくれないでしょ」

と笑いながら言った。

こんな会話は私達のほぼ毎日の日課だ。
そうしていろんな話をしているうちに改札を抜け、電車に乗り、私達がこの春から通うことに
なっている私立海野原高校の最寄駅に着く。

そこから学校まではそんなには遠くないため
歩いて向かう。

そうして美沙とまたいろんな話をしているうちに
学校に着いた。
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