水玉模様
4粒目
長い夏休みに入ってから1週間、7月も終わりに近づいていた。
課題も捗(ハカド)らない…。
ヤル気の問題なんだろうけど、あたしはクーラーの効いた部屋で、音楽を聴いたり漫画を読んだりして過ごしていた。
蝉が鳴くーーー…。
鳴いているのか、泣いているのか…。
精一杯、自分の存在をアピールしているみたいだった。
篠田くん、どうしてるかな…。
夏休みを長いと感じているのは、初めてかもしれない。
あたしも、蝉みたいに鳴きたい――…。
想いを込めて…届けたい。
♪♪~♪~♪~~
「…。」
あたしの代わりにケータイが元気よく鳴くーーーあやねか…。
「もしもし、どした?」
「もしもしー。ねー瀬口さぁ、課題順調?」
「全然手ぇつけてないよ。あやねは?」
「あやねも真っ白!」
実は、そろそろあやねから連絡が来る頃だと思っていた。
課題も捗(ハカド)らない…。
ヤル気の問題なんだろうけど、あたしはクーラーの効いた部屋で、音楽を聴いたり漫画を読んだりして過ごしていた。
蝉が鳴くーーー…。
鳴いているのか、泣いているのか…。
精一杯、自分の存在をアピールしているみたいだった。
篠田くん、どうしてるかな…。
夏休みを長いと感じているのは、初めてかもしれない。
あたしも、蝉みたいに鳴きたい――…。
想いを込めて…届けたい。
♪♪~♪~♪~~
「…。」
あたしの代わりにケータイが元気よく鳴くーーーあやねか…。
「もしもし、どした?」
「もしもしー。ねー瀬口さぁ、課題順調?」
「全然手ぇつけてないよ。あやねは?」
「あやねも真っ白!」
実は、そろそろあやねから連絡が来る頃だと思っていた。