水玉模様
「…。」
教科書に、ため息が吹き抜けた―――…?
そんな気さえした、6限目のあたしだった…。
ーーーそして今日も無事に(?)終わり、帰り支度を始めた。
1年の時は合唱部に入っていたけど、何となくつまんなくなって辞めたんだ。
この学校は部活動が盛んではないから、そんな流れもあったかもしれない。
「瀬口さん…。」
「…。」
カバンに荷物を詰め終わろうかという時に、篠田くんがあたしの席まで来た。
「今日…ホントごめん……。」
「いいよ、別にもう怒ってないから。掃除しなくて済んだし。」
あの炎天下の中での作業がなくなった事は、確かにラッキーだった。
「ありがと…!」
…困る、その笑顔。
“沙耶香”だけに向けてなさいよ…。
「それと、瀬口さんはそんなに化粧しなくても、イイと思うよ?」
だから、そういうことは“沙耶香”に言えって…。
教科書に、ため息が吹き抜けた―――…?
そんな気さえした、6限目のあたしだった…。
ーーーそして今日も無事に(?)終わり、帰り支度を始めた。
1年の時は合唱部に入っていたけど、何となくつまんなくなって辞めたんだ。
この学校は部活動が盛んではないから、そんな流れもあったかもしれない。
「瀬口さん…。」
「…。」
カバンに荷物を詰め終わろうかという時に、篠田くんがあたしの席まで来た。
「今日…ホントごめん……。」
「いいよ、別にもう怒ってないから。掃除しなくて済んだし。」
あの炎天下の中での作業がなくなった事は、確かにラッキーだった。
「ありがと…!」
…困る、その笑顔。
“沙耶香”だけに向けてなさいよ…。
「それと、瀬口さんはそんなに化粧しなくても、イイと思うよ?」
だから、そういうことは“沙耶香”に言えって…。