水玉模様
あたしも、その中の1人。


「今日、生輝もいるケドいい?」

「うん。てかあたしが邪魔なんじゃ…。」

「気にしなーい。」

生輝(しょうき)っていうのは、あやねの彼氏。

同じ学校の1年生。

詳しく聞いた事はないけど、生輝くんの一目惚れだったらしい。

ちょっとだけ、うらやましい。

なかなかテンションの上がらないあたしの中を、切ない風が、吹き抜ける…。

「生輝くるまで少し待ってね。早く来いってメールしとく。」

「じゃぁあたし帰ろっかな~。」

「またそーゆうコト言う~☆」

「うそだって。」

あやねがメールを打ち終わるのと同時くらいに、生輝くんが現れた。

「生輝おそーい!」

「ごめんっ!ちょっと連れの話聞いてて…。」

あたしは、遅くてもいいんだけどな。

むしろ、その方が…。


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