水玉模様
5粒目
それからの夏休みはーーー家族でおばあちゃんの家に行ったり、課題に追われたりしてる内に、終わっていった…。
そして9月―――。
新学期ーーーまた、学校が始まった。
あたしは、いつまででも…足踏み状態だ。
それは、一途な想いを抱えたまま…感情さえも、朦朧(もうろう)としていた。
篠田くん…。
その名を呼ぶには、あまりにも遠すぎて…。
今朝は、久しぶりに袖を通した制服が、やたら重たく感じた。
「おはにょ~瀬口ぃ。」
「おはよ…てかあやね、起きてる?」
「ゔー…。多分。」
夏休み明けなんて、こんなもん。
あたしもあやねも何とか目を開けているといったカンジ。
しぶしぶ上履きに履きかえる。
「あ゙。」
「…“あ゙”?」
あたしは、あやねの視線を追った。
ほら、ね…。
魔法は、とけるんだ。
そして9月―――。
新学期ーーーまた、学校が始まった。
あたしは、いつまででも…足踏み状態だ。
それは、一途な想いを抱えたまま…感情さえも、朦朧(もうろう)としていた。
篠田くん…。
その名を呼ぶには、あまりにも遠すぎて…。
今朝は、久しぶりに袖を通した制服が、やたら重たく感じた。
「おはにょ~瀬口ぃ。」
「おはよ…てかあやね、起きてる?」
「ゔー…。多分。」
夏休み明けなんて、こんなもん。
あたしもあやねも何とか目を開けているといったカンジ。
しぶしぶ上履きに履きかえる。
「あ゙。」
「…“あ゙”?」
あたしは、あやねの視線を追った。
ほら、ね…。
魔法は、とけるんだ。