水玉模様
「じゃあ気晴らしに遊びにでも行くか?」

「いいね、そうしよ。」

充也とは1年で同じクラスになって、何故か気が合うからよくつるんでる。

「2年も充也と同じクラスになるかなぁ…?」

「そうだな。俺は瀬口と悠と一緒だったらいいな~。」

…ハルカ?

あたしは、この時まで篠田くんの存在を知らなかった…。

その名前から、女の子かと思ったくらい。

「ハルカって、誰?」

「あぁ、俺と同中だったヤツ。1―3だったんだけど、知らない?篠田悠。」

「知らなぁい。」

「そっか。会ってもホレるなよ。」

「ホレるなよ、って…男なの?紛らわしい名前。」

そんな会話をしていた時だった…。

「悠、俺と一緒でイイ男だからな~。」

「…ノーコメントで。」

「ひでぇ…。てか、そこにいるわ。」

充也が指差した先に、1人…。

ウォータークーラーの冷たい水で、顔を洗ってる人が視界に入った。


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