水玉模様
陽もだいぶ長くなってきていて、夕焼けが空にキレイなグラデーションを描いていた。

そこに色の深い雲が浮かび上がっていて、夜になる準備を始めていた…。

帰り路、春休みの話題で盛り上がっていたあたし達ーーー…。

「あれ?篠田くんの目、超充血してんじゃん。」

「まぢ?悠、見せて?」

充也が、篠田くんの顔をのぞく。

「大丈夫。ゲームのやりすぎだよ、多分。」

篠田くんは話しながら笑顔を向けてくれたけど、笑ってないような気がした…。

「あ…。」

「なに?トイレ?」

「違うよ、充也のアホ。」

「言ったなぁ~!ヒトの事サイダーだのアホだの…!」

「まぁまぁ。」

篠田くんが、なだめに入る。

「くそ~、悠はまた瀬口の味方かよー。」

「いや、そーゆうワケじゃ…。」

…わかった、あの時の違和感。





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