水玉模様
「もぉ~っ、笑い事じゃないし。」

「でも知らなかったんだろ?超ウケるし!」

「…うるさいよ?」

「怖ッ!」

あたしは、さっきからテンション高めに笑ってる充也を睨んだ。

新学期、五十音順の席で前後になったあたしと充也。

妹の和紗の話をしてたんだ。

「あたしも聞かなかったけどさ、一言くらい言ってくれてもいいよね。てかフツー言うでしょ、同じ高校なんだから。」

「和紗ちゃんらしくて良くね?」

「…まぁね。」

あたしは充也をチラチラ見ながら渋々納得した後、頬杖をついた…。


和紗は、あたしと同じ高校に入学したーーー知ったのは昨日、入学式の朝。

あたしと同じ制服着てたんだもん、ビックリしたよ。

『だってお姉ちゃんの学校って、イケメン率高くない?それにここならあたし、勉強しなくてもヨユーだったんだもん。』


…だそうだ。

あたしはこの学校に入るために、結構勉強したっていうのに。

さすがに出来の違いを感じたわ…。

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