水玉模様
「まぁ仲良くやろうや。」

そう言ってあたしに笑顔を向けてから、充也は前に向き直った。

「…。」

今日は、良く晴れていたーーー…。

そんな空を見ながら…漠然となんだけど、煮え切らないモヤモヤした何かがあたしの中にあった。


正直和紗は、妹だからまだいいけど…もし同級生だったら絶対友達にはなっていないタイプ。

あたしとは、種類が違う感じなんだ。

正直、面倒…。



「せーぐーちッ!迎え来ちゃった!帰ろ!」

始業式だった今日は半日で、あやね達があたしのクラスまで来ていた。

「まだ昼だし、みんなでカラオケでも行かない?って話してたんだけど、和奈も行くよね?」

誘ってきたのは、瞬。

「カラオケかぁ。久々かも。行こっかな。」

「よし!決まり!てか俺と瞬、また同じクラスなんですよ~。」

「そうなんだ。いいなー、あたしもあやねと一緒が良かったかも。」

「生輝と瞬くん理系だから、確率高くて当たり前じゃん!」

あやねが悔しそうに、割って入ってきた。

< 263 / 358 >

この作品をシェア

pagetop