水玉模様
あやねとは中3からの仲だから、今年で3年目の付き合いになる。

よりによって、あたしの2年4組は外掃除担当…しかも校舎とグラウンドの間のアスファルト部分がメイン…。


「瀬口ぃ、ちょっと水飲みに行こうよー。」

あやねは、昇降口の近くにあるウォータークーラーを指差していた。

「え~、汗でるからヤダ。」

「瀬口トモダチ減るよ(笑)?」

「こんなことでなくなる友達なら、いらないし。」

「瀬口は相変わらずだなぁ。」

あやねが苦笑いする。

「あはは。その友達やってるあやねもかわいそうだよねっ。」

あたしも笑う。

二人で、笑う。


高い高い空に、笑い声が届くかと思った。

そんな事を考えてる時って、少しドキドキする…。

あなたへの想いも届くんじゃないかと…錯覚する。

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