水玉模様
2粒目
「瀬口和奈センパイ、好きです。付き合って下さい!」
その不意討ちとは、ありふれた告白の言葉だった。
「……。」
お昼休みイキナリ教室まで来て、あたしは中庭に呼び出された。
相手は、1年生。
「名前…何ていうの?」
「あっ!1年1組、工藤瞬(くどうしゅん)っていいます。」
工藤瞬は、ペコリと丁寧におじぎをした。
「…。」
「あれ…?なんにも言ってくれないんですか?」
「あ、ごめん…ね。オナカいっぱいで…。」
「は?オナカ?…あは…あははっ!」
一瞬あっけにとられた工藤瞬だったけど、スグに笑いだした。
別に、ご飯食べた後だから…って意味じゃないんだけどな。
「じゃぁ、放課後また来ます!4組ですよねっ!」
「…えっ?!来るって、ちょっと待…っ!」
工藤瞬は、走り去ってしまった…。
あたしは、オナカいっぱいなんだよ――…。
今は、誰かの気持ちに応えてる余裕なんて、ない。
その不意討ちとは、ありふれた告白の言葉だった。
「……。」
お昼休みイキナリ教室まで来て、あたしは中庭に呼び出された。
相手は、1年生。
「名前…何ていうの?」
「あっ!1年1組、工藤瞬(くどうしゅん)っていいます。」
工藤瞬は、ペコリと丁寧におじぎをした。
「…。」
「あれ…?なんにも言ってくれないんですか?」
「あ、ごめん…ね。オナカいっぱいで…。」
「は?オナカ?…あは…あははっ!」
一瞬あっけにとられた工藤瞬だったけど、スグに笑いだした。
別に、ご飯食べた後だから…って意味じゃないんだけどな。
「じゃぁ、放課後また来ます!4組ですよねっ!」
「…えっ?!来るって、ちょっと待…っ!」
工藤瞬は、走り去ってしまった…。
あたしは、オナカいっぱいなんだよ――…。
今は、誰かの気持ちに応えてる余裕なんて、ない。