水玉模様
「ねぇ篠田くん!こっちにも、水!」

あやねがホースで水をまいてる篠田くんに、声をかけた。

「おう。」

背を向けていた篠田くんが、振り向いた…。


バシャッ…!!


それは、見事に襲いかかってきた。

「篠田くんッ!」

「ごめんッ!わざとじゃない…ぶっ!!」

話してる途中で、篠田くんはイキナリ吹きだした。

「あはははっ!」

そして、大声で笑いだした。

「ちょっ…!ヒトに水ぶっかけておいて笑うとかありえないから!!てか何でホースの先つぶしてんの?!」

怒鳴ったのは、あたし。

振り向いた篠田くんから、水をかけられたのだ。

ホースの先をつぶして勢いを増した水は、顔面直撃だった。

「ごめん瀬口さん…でも…くく……ッ!」

まだ笑ってる篠田くん…。

「瀬口ダイジョブ⁈」

間一髪のところで難を逃れたあやねが、あたしの顔を見て一言…。

「瀬口…マジでヤバイから。」



< 4 / 358 >

この作品をシェア

pagetop