水玉模様
「そこ、しゃべってないで掃除しろよ。瀬口どうした?びしょ濡れだぞ。」

「先生、篠田くんにやられましたー。」

担任はあたしと目が合うなり、

「瀬口…顔、なおしてきていいぞ…。」

と、言ったのだった…。

「…。」

余計なお世話だしッ!

「先生っ、あやねも手伝っていいですか?」

「お?おお…。」

「やった!行こ、瀬口。」

掃除がサボれるもんだから、あやねは機嫌がよかった。

あたしは、というと…。


心臓が、おかしな音をたてていた…。

“嫁”ってーーー…。

軽々しく言わないでほしいんですけど…。

誰のために毎日化粧頑張ってると思ってんのよ。


「はぁ~暑かった☆瀬口、化粧ゆっくりやってね。」

「ハイハイ。」

あたしとあやねは、教室に帰ってきていた。

とりあえず、濡れた髪をとかすあたし。


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