水玉模様
「…俺だってさ、今の和奈姉に彼氏がいるとして…一緒にいるところなんて見たら、超泣きたくなると思うんだ。」

「…。」

「だから、辛い時は泣いてもいいし…俺でよければ話も聞く。」

「…。」

あんまり真剣だから、あのおちゃらけたイメージが…なんか、こう…うまく言えないけど…思ってたのと、ちょっと違った。

「…ありがと。」

「しょうがないよ、惚れた弱みってヤツ?で、俺になびいてくれたらラッキー?」

「あははっ!下心丸出しー!」

「男ですから。ねぇだから”瞬”って…。」

「呼ばないよ。」

「早ッ!」


―――…それから、ゆっくりと飲んでいたミルクティーがなくなっても、話が尽きる事はなかった。


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