水玉模様
乾いたらハネるかなぁ…。

肩にかかるくらいのセミロング…毎朝セットしてんのに。

「だいたいさぁ、外掃除なんて担任くじ運悪すぎじゃない?」

「ホントだよね~。」

「だからいまだに独身なんだよ。」

「あはは。」

“クリーンデー”の担当場所は、担任がくじを引いた結果で決まる。

…化粧を直そうと鏡を見るあたし。

「…。」

言葉にならなかった…。

化粧って、こんなに落ちるモノなの⁈

きっと…水かけられた後、擦ったからだ。

「マジ、時間かかるわコレ。」

「いーよぉ。」

あやねは、自前のうちわで顔を扇いでいた。


どこから手をつけよう…。

とりあえず、黒い部分を落とすところから始めた。

拭き取りのメイク落とし、持っててよかった…。

ーーーそうして化粧を直し終わる頃には、5限目もあと10分程度で終わりのチャイムを鳴らそうとしていた…。



< 7 / 358 >

この作品をシェア

pagetop