水玉模様
土曜日ーーー結局日付が変わるまで、あたしは工藤瞬の部屋にいた。


「そろそろ帰ろうかな。色々ごめんね?ミルクティーありがと。」

「あれ~?泊まっていかないのぉ?」

「なんでよ。」

「だって電車ないし、危ないよ!」

「泊まったりしたら、あたし襲われちゃうじゃん。外の方が安全そうだしね。」

工藤瞬の顔を見ながら、意地悪く笑うあたし。

「もー意地悪ーっ!」

「気付くの遅いから(笑)。」

「ゔ…。てかどうやって帰るの?」

「大丈夫、二駅分くらい歩けるから。それに雨やんだし。」

「もーわかったよ~ッ、俺が送るから!」

「途中で襲わない?」

「ひどッ…!俺信用ねーなぁ…。」

泣き真似する工藤瞬を、笑顔で交わすあたし。

「さっき抱きついてきたからでしょ~(笑)。」

「あぅ…。」

そんなこんなで笑顔で帰り支度をするあたし、工藤瞬に送ってもらう事になった。 


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