吐磨き《番外編連載中》
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「今日から、転校生がいる。帰国子女の、桐谷さんだ!」

「桐谷 スコアッシュです。宜しくお願いします」

___桐谷 スコアッシュが転校してきたのは、夏休みが終わってすぐだった。

持ち前の美貌と、透き通った声。

すぐに人気者になった。

敏感に反応したのは、男子だった。

「桐谷って、読モなんだって!」
「どうりでかわいいわけだ!」

このクラスで一番可愛かったのはあたし...

鹿倉 清羽なのに!

あたし、清羽は、元々子役だったこともあり、そこそこかわいかったと思う。

クリンとした目がチャームポイントで、気も強かったし、家も金持ちだったから、女子のリーダーだった。


でも、スコアッシュはあたしよりも可愛くて...物凄くムカつく。

「はあ...スコアッシュ、ムカつく」

昼休み、あたしは一人ため息をついた。

チラリとスコアッシュをみると、男子に囲まれ、キャッキャッと騒いでいる。


___クッソめ。くたばれ。
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