吐磨き《番外編連載中》
すると、あたしの取り巻きが近づいてきた。

「どぉしたの、清羽?」
「紗奈子...、泰子。それに、真由美たち。」

紗奈子と泰子はあたしの一番の友達だ。

真由美たちは、あたしたちのグループと仲がいいグループだ。


「清羽、元気ないねえ?保健室いく?」
「いや、大丈夫...。スコアッシュ見た?」

あたしがそう答えると、真由美たちはムッと顔を険しくした。

真由美も元は読モで、可愛いほうだから、スコアッシュのような美人が転校してきて、ウザイのだろう。


「みたみた!何アレ、ちょっと可愛いからってさ?

...しかも、女子とも仲良くする気、無さそうだしね...。ウザすぎ!泣きついてきても助けないし!」

真由美はプンプンして、行ってしまった。

そんな真由美に苦笑いしながら、紗奈子と泰子がこちらを見た。

「清羽、購買行かない?5時間目、サボろーぜい」
「えっいいの」
「うん!...だって清羽が悲しそうなの、嫌だしさ...。...あたし、ラーメン食べたい!」

あたしは2人の優しさに感動しながらも、席を立った。

「ありがと。...じゃあ行こ!真由美たちも誘う?」
「「うん、いいよ〜」」

そして真由美たちも誘ったうちらは教室を出て、購買へ向かった。

___スコアッシュをそれを、羨ましそうに見ていたのだった。
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