誰も知らない、君に釘付け。〜彼の隠れた裏の顔〜



「でも、驚いたな。


まさか栖和さんが隣の部屋だったなんて」





気さくな笑顔を向ける夏木くん。





外は、日も沈み薄暗かった。





「ど、どうして引越しを?」





「高校進学したら、一人暮らししてみたいな〜って思ってて」





憧れだったんだ、と付け加えて笑う夏木くん。





人あたりもよく、落ち着いた雰囲気に、カッコいい容姿。





そりゃあ、告白もされるに決まってる!





「栖和さんは?」





「私は、すごく田舎なとこから来て…」





持ち上がりでもなければ、知っている友達もいない。





「でも、友達出来たみたいでよかったね」





「え…?」





「確か、薗畠と話してたよな?」


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