彼の恋人は野球！？

～祐太side～
自転車で行くとすぐのグラウンドで智哉と待ち合わせをした。
「降りろ、ここだから。」
「うん、ありがとねッ！」
「いや・・、飲み物持ってあのベンチに座ってて。」
「うんッ」

俺はちょっと、道具出さなきゃなッ。
・・・って、あれ智哉じゃんか！！紗遊といちゃついてるし・・、あいつ、まだ前の事・・。

「智哉ぁ～・・・」
「祐太！？」
「てめぇー、背だけじゃなく変な知識も知っちゃったんじゃねぇのか～？」
「うわぁー！！！笑」
「こらぁー！！」
「別にあれくらいなら、いいよー！！祐太やめなよー笑」

え・・・。紗遊？

「じゃぁ、俺もっと抱きついちゃおうかなッ？」
「こらッ、調子にのんな！！」
「痛ッ」
「あはははッ笑」
「くそッ、仕方ないな・・、今回は許す。さっさと練習すんぞ・・。」

紗遊、抱きつかれても良いわけないしッ、俺が許さない！！

「怖くね？祐太。」
「たまに・・ねッ笑」

後ろでもろ聞こえてるし・・。

「ん？なんか言ったか？」
「「なんでもないでーすッ！！」


「おい、智哉・・。」
「ん？俺まだ諦めてないから、紗遊ちゃんの事。」
「てめぇー！！」
「まあまあ、今日くらいいいじゃん？」
「・・・・・。」
「さーてッ、ウォーミングアップしたら始めるからなッ」

やっぱり、まだ智哉は紗遊の事好きだったのか・・。
今日は目が離せねぇなッ。