君はこんなにも綺麗だ 後編 〜背中〜
「ママなんて、嫌い!」

「美海‼︎」

あの日私はお母さんと喧嘩して、病室を飛び出した

エレベーターで屋上まで上がり、屋上に通じる扉を開く

何時もの私の特等席に誰かが座っていた

イライラしてて、その人の所まで歩きながら文句を言う

「ねぇ!どいてよ!そこ私の...‼︎」

その人の顔を見ると、小さな涙が頰を伝っていた

「そ、そんな泣く事ないでしょ!そんなに嫌なら今日だけ譲ってあげるわよ‼︎」
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