なんか死にたい。

翌日も、また翌日も
伊阪さんのからかいは続いて

「俺の事知ってる?」
「知ってますよ」
「名前は?」
「伊阪さん」
「したの名前は?」
「しりません。」


同じやり取りが続いて、
もう 会ったときに
同じ台詞ばかり言うので
じょじょに、
ばかにされているきがしてきて
もっと伊阪さんへの扱いが
雑になった。

「俺の事知ってる?」
「しりません。」

そう、ぶっきらぼうに答えると
私は伊阪さんの顔も見ずに
部活の準備をはじめた。



部活をしていても、
「かよー、かよー、ボール拾って」

そこら辺にたくさんボールは
転がっているのに、
どうしてわざわざ拾わせるのか。


「かよー、かよー、」
あまりにも呼んでくるので
なにかと振り向くと
「なんでもなーい」
なんて 言うのだ。
危うく睨み付けそうになった。


それたら、先輩達から
「かよちゃん、伊阪の事好きなの?」
と、訳の分からない事を言われ。
変な誤解を受けたりする事も
しばしばあって、
とっても迷惑でしかなかった。
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop