なんか死にたい。


けれど、
前みたいに「おーい、かよー」
と話しかけてきてはくれなくて
それがすこし寂しく感じた。

少し前までは、
伊阪さんから声をかけられることへ
迷惑がっていたのに、
さっきの事で急に態度を改めようと
するなんて…都合よすぎるんだ。

私は、伊阪さんを
なるべく見ないように
準備を続けた。

部活が始まる前の
体育館は少し静かで
そのせいか余計に何かが心に染み込んだ。

< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop