なんか死にたい。
ランニングをしてから
基本練習がはじまる。
卓球をする場所は同じでも、
男女別々の練習メニューだった。
ミーティングも
別々だったので、
帰るタイミングは
いつも違った。
練習が終わると
くたくたで家に向かう。
あの日から、
無意識に伊阪さんを
目でおってしまう。
目が合わないと、
少し切なくなって、
目が合いそうになると
必死で目をそらす。
多分、これは
伊阪さんの優しさを
迷惑がっていた自分への
ばちが当たったんだと思う。
ちょっとだけ
寂しいのは きっとそのせいだ。