二度目は誠実に
困ります
梅雨が開けて夏本番となったある日、拓人は総務部を訪れていた。
「いやー、よく来てくれたね! 応接室で話そう。ほら、どうぞどうぞー」
「今、アイスコーヒーを持っていきますね! そうだ、シュークリームもありますよ!」
総務部の社員はいつも拓人を歓迎してくれるが、とにかくVIPのような扱いをするのが課長と純太だ。
拓人は新卒採用の業務に追われていたため、総務部に2週間ほど顔を出すことがなかった。だからなのか、いつもよりも歓迎の度合いが大きかった。
「谷さんも来てくださいよ」
「えっ? 私も?」
「はい。課長が呼んできてと言ってました」
トレイに乗せたアイスコーヒーを運ぶ純太が沙弓を呼ぶ。アイスコーヒーは四つ用意されていて、沙弓の分も入っていた。
課長に呼ばれたなら行かなくてはならない。
純太の後ろについていき、両手が塞がっている純太のためにドアを開ける。そして、純太が入ったのを確認してドアを閉めた。
「お待たせしましたー」
「失礼します……」
「谷さんは大石くんの隣に座って」
「いやー、よく来てくれたね! 応接室で話そう。ほら、どうぞどうぞー」
「今、アイスコーヒーを持っていきますね! そうだ、シュークリームもありますよ!」
総務部の社員はいつも拓人を歓迎してくれるが、とにかくVIPのような扱いをするのが課長と純太だ。
拓人は新卒採用の業務に追われていたため、総務部に2週間ほど顔を出すことがなかった。だからなのか、いつもよりも歓迎の度合いが大きかった。
「谷さんも来てくださいよ」
「えっ? 私も?」
「はい。課長が呼んできてと言ってました」
トレイに乗せたアイスコーヒーを運ぶ純太が沙弓を呼ぶ。アイスコーヒーは四つ用意されていて、沙弓の分も入っていた。
課長に呼ばれたなら行かなくてはならない。
純太の後ろについていき、両手が塞がっている純太のためにドアを開ける。そして、純太が入ったのを確認してドアを閉めた。
「お待たせしましたー」
「失礼します……」
「谷さんは大石くんの隣に座って」