そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜
私は隣にいる犬に目を奪われていて、店員さんの話をあまり聞かずに、聞き流していた。
そしてついに代金を払って私の手元に、犬、いやトイプードルが渡ってきた。嬉しさ、喜び、可愛さの三つが同時にきたことで私はまた、
キャーー!!
と叫びながら、お店を出ていた。フフーンと鼻歌を歌いながら、スキップしながら帰った。
いつもなら遠回りだけど、灯りがついていて安全な道を通っていく。ただ、今日はもうとりあえず早く帰って、犬と戯れたかったから、近道をすることにした。
しばらくして、小さな公園を通りかかったとき、何か大きめのダンボールに何かが入っているのが、こちら側の道路からも見えた。
小走りで駆け寄っていくと、
「キャッッ!!」