そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜
バサッ
『うわあ!』
ドンッ
『うぅぅぅ〜…… 』
あっ、この異様な音は慧の布団を引っ張りあげたときの悲鳴。
星矢と透が心地よさそうに寝ているベッドの上に足を思いっきり乗せたときの不機嫌そうな声。
「いい加減起きなさあーい!」
私が怒りの気持ちを込めて、大声をだすと流石に効いたのか、慧は布団をたたみ始めて、ベッドで寝ていた二人は仕方なさそうに、目をこすりながら起き上がった。
「あのさー!もう10時なんだよね!私はね、朝8時に起きて、朝ごはん作ろうとしたらさ、人数分なくて歩いて10分かかるスーパーに行って、食材を買ってきたの!
それでもう起きてから30分も経ってたから、さすがに起きてるかと思ったらまだ寝てる!人の家に泊まっているんだから、少しは気遣ってよね!」