そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜
「あんたたちさっ!あのまま私が気づかずに公園に捨てられてたら、そこで死んでたよ!?」
真実が語られる私の口を慧は止めようとして、光、光と私を呼んでいる。冷静さを失った私は、それでも止まらずに続けた。
「どういうわけか知らないけど、あんたたちを死にかけのあんたたちを、拾ってあげたのは私。嫌ならさっさと出ていけばいいじゃん。ほら早く。嫌なんでしょ?」
玄関の方を首で差し、出て行けと促した。二人はその言葉に対して、なにも言わずに出て行った。
パタン
ドアを閉めた優しい音が私を崩れ落ちさせた。
「どうすればいいの?私は、いつもこう!人を傷つけてばっかで!流星のときもそうだったのかもしれないよ!もう分かんない!」
性格の悪い自分を責めていると、慧はそんなことないよ、と抱きしめて慰めてくれた。
『あの二人、お金持ってないでしょ?だから大丈夫。すぐに帰ってくると思うよ?ほら、せっかく作ってくれたご飯が冷めちゃうよ。食べよ食べよ!』