そんな僕でも愛してほしい。〜拾われた彼らとの運命〜

朝ごはんを余裕で平らげた慧は、満足そうに嬉しそうにして、


『すごい美味かったよ!ごちそうさまでしたー!』

慧はご飯をキッチンに運びながら、ワンルームなのにキッチンあるんだー、と驚きながら片付けていた。

いや、今更かい、とツッコミながらも口には出さなかった。そんなことよりも、米粒一つ残さず食べてくれたことに、嬉しく思いながらも、次に目に入った手のつけられていない二つのご飯。


楽しかった私の心は一変、ガクンと肩を落とした。そしてキッチンにいる慧には、バレないように角に置いてあるゴミ箱に向かった。


そして、二つのお皿をひっくり返した。その辛すぎる行為に思わず目を瞑ってしまった。


そろそろ落ちたころかな、と目を開けると、ゴミ箱に入っている食べ物ではなくて、お皿に落ちている食べ物だった。


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