ワンコ彼氏に御用心!
私の愛
「りーお、なんでそんなにゲームしてんの?」

背後から急に伸びてくる腕。私はそれを器用にかわし、彼に向けて背を向けた。

「ああー。ひまー。梨緒がかまってくれないからひまー。」

「今、世界救ってるの。」

私は彼に目もくれず、画面を睨み付ける。

「それ、昨日も言ってた。」

そういって、彼は私のスマホを取り上げた。

「あ、ちょ、りく!」

リクはスマホを握っている方の手を高く上へと掲げ、私にとれない高さえとスマホを持ち上げた。
< 1 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop