<BL>  花と猫と蝶
 そんな日が、何度か続いたある日


扉のベルが鳴り、お客さんが来た。

命が接客に行ったが、お客さんを案内するどころか

全く、動こうとしない。



「命、どうした」


「あっ、いや、何でもない」



そのあと、通常に戻った。




そして、そのお客さんたちが帰ったあと。

一人の女の人が残っていた

その女性は、命の側に来ると



「命、よね」


「何故、こんなところにおられるのですか」


「それは友人達に誘われたから、来たら貴方が居たから驚いたのよ、命」



命がこの話し方する相手は、
決まって両親だ。


女性と言うことは、母親だろうか?



「命、少しお話しできないかしら」


「仕事中ですから、今日はお帰り下さい」



余計なことかもしれないけど――。



「命、話してきなよ、ねっ」


「でも……」


「大丈夫だよ」



そう言うと、二人は外へ話しにいった。


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