<BL>  花と猫と蝶

「なぁ、愛与」



名前を呼ばれて、命の方を向くと、
唇に温かい感触がした。



「ちょっ、命」


「なぁ、駄目か?
俺は、愛与のことを想ってた。
愛与は、俺のこと好き?」



どうしよう。

俺には、春毘が居る。

でも、命との関係を壊したくない。



「否定しないってことは、肯定として受け取っていいんだな」



どうすれば、良いんだろう――。





そのあとは、
キスをしていくうちに、どんどん深く深く繋がりを求めて、

二人は、お互いの情熱を確かめあった。





今の俺には、


春毘も命も大切で……。




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