p&f.
軽く作ってくれた朝ごはんを
食べながらユリを見つめる。

窓から入る気持ちいい風が
俺の髪をそっと撫でる。

ふと気づくとユリの首に
赤い傷…いや跡のようなものがあった。
食べ終わった食器をユリの元へ
持って行き首筋にそっと触れる。


『ここどしたの。蚊に刺され?』
俺がそう言うと
ユリはキョトンとした顔をして
いきなり笑い出した。


『もしかして覚えてないんですか?』
その悪戯っ子のような微笑みに
ふと見覚えがあった。


んーと頭をフル回転させる。

昨日帰ろうとしたら2人が潰れて
2人をベッドに運んでまた呑み直して
タバコを吸おうとベランダに出たら
俺がキスをして…

キスしてまさか俺…。

『もしかして…』
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