p&f.
『そのもしかして。』
笑って一口コーヒーを飲むと
ユリは俺の首筋をなぞった。

『私のもここにありますけどね。』
そう言ってカバンの中からポーチを
取り出しさらにその中から何かを取り出した。

首にそっと触れると
軽くポンポンと付けられる。

『2人してこんなの付けてたらマキさんにバレますから。』

そう言って俺の手のひらにコンシーラーを
乗せてきた。

『うまく隠してくださいね。』

そしてまたあの違和感のある表情で
俺に微笑みかけた。
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