p&f.
上へ上がると2人ももう起きていた。

『起きたのか。』
『うっーす…。』
『まじねみぃ…。』

声のトーンからして
明らかに眠いのがわかる。

『12時にはここでますよ。』
ボサボサのサクラの髪を
整えながらユリはそう言った。

ユリの首元の赤い跡は
俺と同様コンシーラーで綺麗に隠されていた。


あいつ俺とヤッたこと覚えてんのに
なんで何も言ってこないんだろ。
そう思ったが昨日のユリの発言が
印象深く残っていた。


『人を本気で好きにならないんで。』
そのセリフが頭の中でリピートされていた。
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