p&f.
テレビを見たり二度寝をしたり
あっという間に出発の時間になっていた。

『サクラさん行きますよ〜。』
ベッドでまた寝ているサクラを
起こすユリ。

『ユリさん、抱っこ〜。』

子供のように甘えるサクラ。
眠たそうに手を広げるとその腕を引いて
起こそうとするユリ。

サクラの手を引くユリの腕が
細い。
触ったら折れてしまいそうなくらい。

『サクラさん重い…。』
支えきれずに
ユリがあっ、と声を漏らした時には
もう遅かった。

サクラの上に思い切り
馬乗りのように乗っかるユリ。

サクラは顔を赤らめて
慌てて謝る。

『なにしてんのあの2人。』
準備を整えたタイキが笑いながら
2人の間に入る。
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