p&f.
『俺日本に帰ったらキヨにプロポーズしよ。』

ツバサが飛行機に乗って
話した第一声がそれだった。


『いつ帰るかわかんねーぞ。』
『それでもいい。』
『向こうに男できたらどうすんだ。』
『キヨは絶対俺以外の好きにならないよ。』

ツバサのその言葉と
少年のような笑顔に
俺は言葉に詰まった。


ツバサの決意は強い。
こいつはほんとにどこまでも
でかい男だ。
11月の青空の日、
アメリカに発つ飛行機の中で
俺はそう思った。
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