二度目の初恋
着いた場所はこじんまりとした多目的ホールの様な所だった。全面ガラス張りで
ホールの前の人工の池はライトアップされとても幻想的で見入ってしまう。
「円」
時任さんがおいでと手招きするので私は慌てて後に付いていく。
入り口の鍵を開けると自動ドアを手で押して私を中に招き入れた。
すると時任さんはちょっと待っててと言ってその場から離れた。
しばらくすると照明が付いたのだが
「うわっ!」
私は目の前の光景に目を奪われた。
立体的に飾られたたくさんの切り絵がライトアップされて展示されていたのだ。
そして大きな壁にはステンドガラスのような背景におとぎ話に出てくるような
お姫様と王子様が花に囲まれてキスをしている切り絵が展示されていた。
人の手で作られたとは思えないほど細かく、ペンで書いているかのように細く細かい線。
2人が本当にお互いを思い合ってキスをしているのが伝わってくるよう素敵な絵に
私はその場から動けなかった。
「綺麗だよね」
いつの間にか時任さんが私の横にいた。
「とても・・・綺麗です」
もっとうまく言いたいのに私にはこれが精一杯だった。
「明日から始る切り絵作家と照明デザインのコラボイベントで俺が担当したんだ」
「え?明日から?良いんですか?私なんかが来て」
まだ誰も見ていないことに驚く私に時任さんは「担当者の特権ってやつだよ」と
笑った。
ホールの前の人工の池はライトアップされとても幻想的で見入ってしまう。
「円」
時任さんがおいでと手招きするので私は慌てて後に付いていく。
入り口の鍵を開けると自動ドアを手で押して私を中に招き入れた。
すると時任さんはちょっと待っててと言ってその場から離れた。
しばらくすると照明が付いたのだが
「うわっ!」
私は目の前の光景に目を奪われた。
立体的に飾られたたくさんの切り絵がライトアップされて展示されていたのだ。
そして大きな壁にはステンドガラスのような背景におとぎ話に出てくるような
お姫様と王子様が花に囲まれてキスをしている切り絵が展示されていた。
人の手で作られたとは思えないほど細かく、ペンで書いているかのように細く細かい線。
2人が本当にお互いを思い合ってキスをしているのが伝わってくるよう素敵な絵に
私はその場から動けなかった。
「綺麗だよね」
いつの間にか時任さんが私の横にいた。
「とても・・・綺麗です」
もっとうまく言いたいのに私にはこれが精一杯だった。
「明日から始る切り絵作家と照明デザインのコラボイベントで俺が担当したんだ」
「え?明日から?良いんですか?私なんかが来て」
まだ誰も見ていないことに驚く私に時任さんは「担当者の特権ってやつだよ」と
笑った。