二度目の初恋
柴田さんには御飯が美味しいと言ったくせに今日はいらないだと?!
それに入らないなら何で仕事に行く前に一言いってくれないの?
そんなんだったらもっと早く帰れたのに。
・・・と思うことはたくさんあるがお客様に文句を言える立場じゃないので
この苛立ちをぐっと堪えつつ、買い物した食材を冷蔵庫にしまう。
「では、私はこれで失礼しま-」
「飯、食いにいくぞ」
会釈する私の頭が不自然な位置で止まる。
別に食事に行くのにいちいち私に宣言するように言わなくたっていいと思うんだけど・・・
「どうぞ・・・ごゆっくり」
もう一度会釈する。
すると理人は立ち上がってツカツカと私の目の前に立った。
アイドルらしかぬ不機嫌さはそのままだ。
私の言い方に文句でもあるのかと身構える。
「何がごゆっくりだよ。お前も行くんだよ。俺着替えてくるからそこで待ってて」
「え?すみません聞き違いだったらごめんなさい。
もしかして『お前も行くんだよ』っていいました?」
「聞き違いじゃねーよ。おばさん」
面倒くさそうに首をさすりながらクローゼットの方へと向かう理人を目を点にして
呆然と立ち尽くしてしまった。
それに入らないなら何で仕事に行く前に一言いってくれないの?
そんなんだったらもっと早く帰れたのに。
・・・と思うことはたくさんあるがお客様に文句を言える立場じゃないので
この苛立ちをぐっと堪えつつ、買い物した食材を冷蔵庫にしまう。
「では、私はこれで失礼しま-」
「飯、食いにいくぞ」
会釈する私の頭が不自然な位置で止まる。
別に食事に行くのにいちいち私に宣言するように言わなくたっていいと思うんだけど・・・
「どうぞ・・・ごゆっくり」
もう一度会釈する。
すると理人は立ち上がってツカツカと私の目の前に立った。
アイドルらしかぬ不機嫌さはそのままだ。
私の言い方に文句でもあるのかと身構える。
「何がごゆっくりだよ。お前も行くんだよ。俺着替えてくるからそこで待ってて」
「え?すみません聞き違いだったらごめんなさい。
もしかして『お前も行くんだよ』っていいました?」
「聞き違いじゃねーよ。おばさん」
面倒くさそうに首をさすりながらクローゼットの方へと向かう理人を目を点にして
呆然と立ち尽くしてしまった。