二度目の初恋
「だって、あれは仕事だし…」

「仕事だって俺以外の男と部屋に2人きりとか本当はすげーいやだったってわかってた?」

言い方は乱暴なのに私を見つめる目が優しくて胸がキューンとする。

「だ、だったら私だって……嘘だとわかっててもあんな写真みたら辛かったわよ」

すると聡の口角があがる。

「だったら俺がどれだけ円の事が好きか、この体に焼き付けてあげる」

聡がゆっくりと私の髪の毛を撫でる。

「円」

「は、はい」

聡が真っ直ぐ私の目を見つめるとクスッと笑った。

「君に会う前からずっと俺は君に恋をしていたんだ。だからこうしてる今が俺にはとてつもなく幸せだよ」

真剣な眼差しで言われ私の心は完全に聡に囚われた。

徐々に聡の顔がぼやけてくる。

「泣いてるの?」

聡の優しい声と涙を拭う指に愛おしさが溢れる。

「嬉しくて…だってこんなに私の事を思って――」

「当たり前だよ。だって俺は愛おしいほど君を愛しているんだから」   


                 END 
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