二度目の初恋
今日は曇り空だけど窓ふきには最適の天気だ。

アームバンドとゴム手袋をつけて自社の洗剤・・・・・・といっても

実はバケツに水を入れ食器洗い用の洗剤を数滴垂らして

ダスターで拭くのだ。

直接洗剤を窓に吹き付けると液だれや残りムラが出来てしまうので

この方法で窓を拭くのだ。

そして最後にマイクロファイバーのクロスでから拭きすればOKなのだが・・・・・・

セレブな家は慣れているが窓ふきだけは例外で大変。

ガラスの大きさが一般庶民とは桁違いに大きい。

「同じ年齢なのにどこでこうも格差が生まれるのだろうな~」

高層マンションから見える景色を見ながら本音がでる。

疲れてくるとぶつぶつと僻みにちかい愚痴がこぼれてしまう。

もちろん、お客のいる前では思っていても口に出さないけどね。


「よ~~しカ・ン・ペ・キ」

窓という窓を全てピカピカにした私は窓を見ながら満足げに頷いた。

ふと時計を見ると思ったい以上に時間が経っていた事に

気が付いた私は休む間もなく拭き掃除を始めた。

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