二度目の初恋
正直に言うと

亮太からプロポーズされたわけじゃない。

付き合ったわけでもない。

ただ、亮太のような人と関わるのが苦手な人には私の様な

なんでも話せて、そこそこ料理ができて掃除の好きな私が

適任だと思って疑わなかった。

だから家政婦になったのもいつでも亮太のお嫁さんになれるようにと

花嫁修行も兼ねていた。


でも結局そう思っていたのは私だけだった。


しかし、いつどこでどうやって知り合ったの?

イラストレーターの亮太の職場は自宅で私の家の隣。

社交的じゃないし、言い方は悪いけど引きこもりに近かった。

だから女性と知り合うチャンスなど・・・


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