二度目の初恋
自分の出番が終わり退席すると入れ違うようにしおりさんが舞台に立ったが
「円さんめっちゃ綺麗。きっと誰かさんが惚れ直しちゃうかもね」
とすれ違いざまに言われた。
誰かさんが誰か全くわからず首を傾げた。
それから私は一人控え室に戻ったが誰もいなかった。
メイク中は自分の顔が見れないので控え室でメイクした顔を初めて見る。
「嘘・・・・・・これが私?」
自分じゃない顔が鏡に映っていた。
コテコテのどぎついメイクではなく
ナチュラル系のメイクなんだけど
アイラインの入れ方も塗ってます感が全く感じられないけど目がいつもよりもぱっちりしているし
ハイライトのチークを使って鼻筋がシュッと通っているようにみせたり
薄っぺらい唇に厚みがあってぷっくりしているけどいやらしさがない。
絶対に自分じゃ出来ないプロのメイクに
口には出すのは恥ずかしいから言わないけど
魔法にでもかかった様だと思わずにはいられなかった。
このメイク取ったら二度とこの顔には戻れないんだよね~
この顔だったら亮太は私を選んだのかな・・・とまた
思いを引きずる様な考えがよぎった。
・・・そういえば時任さんを見ていない。
私を送り出すまでは近くにいたけど・・・退席したら時任さんの姿はなかった。
見てくれてたのかな?
ピンチヒッターだったけどあれだけ猛プッシュしてきたんだから
見てくれてると思うけど・・・今回のイベントの責任者でもあるから
忙しくて私なんか見てないかも・・・でも見て欲しいと言う思いはあって
「綺麗だっていってくれるかな~」
ボソッと呟いた。
「円さんめっちゃ綺麗。きっと誰かさんが惚れ直しちゃうかもね」
とすれ違いざまに言われた。
誰かさんが誰か全くわからず首を傾げた。
それから私は一人控え室に戻ったが誰もいなかった。
メイク中は自分の顔が見れないので控え室でメイクした顔を初めて見る。
「嘘・・・・・・これが私?」
自分じゃない顔が鏡に映っていた。
コテコテのどぎついメイクではなく
ナチュラル系のメイクなんだけど
アイラインの入れ方も塗ってます感が全く感じられないけど目がいつもよりもぱっちりしているし
ハイライトのチークを使って鼻筋がシュッと通っているようにみせたり
薄っぺらい唇に厚みがあってぷっくりしているけどいやらしさがない。
絶対に自分じゃ出来ないプロのメイクに
口には出すのは恥ずかしいから言わないけど
魔法にでもかかった様だと思わずにはいられなかった。
このメイク取ったら二度とこの顔には戻れないんだよね~
この顔だったら亮太は私を選んだのかな・・・とまた
思いを引きずる様な考えがよぎった。
・・・そういえば時任さんを見ていない。
私を送り出すまでは近くにいたけど・・・退席したら時任さんの姿はなかった。
見てくれてたのかな?
ピンチヒッターだったけどあれだけ猛プッシュしてきたんだから
見てくれてると思うけど・・・今回のイベントの責任者でもあるから
忙しくて私なんか見てないかも・・・でも見て欲しいと言う思いはあって
「綺麗だっていってくれるかな~」
ボソッと呟いた。