二度目の初恋
「円!ごめん」
「時任さん!」
時任さんが私を抱き寄せた。と同時に男性の腕が離れる。
「俺の女になんか用?」
鋭い目つきで男性に言い寄ると、男性はチッと舌打ちをしながらその場から
去っていった。
時任さんは私から体を離すと
さっきの鋭い目はさっと消え心配そうに私を見つめる。
「ごめん、会社を出ようとしたら来客があって…大事なクライアントで断れなかったんだ。
変なことされなかったか?」
だが、私は時任さんに抱き寄せられ、あんなにかっこよく私を守ってくれたことに
心臓がバクバクしていた。
だって『俺の女』って嘘でも破壊力半端ないよ。
私は頷くことしかできなかった。
時任さんは安堵したのか全身の力が抜けるように大きく息を吐いた。
私も時任さんから離れて少し落ち着きを取り戻し、バッグからスマホを取り出す。
「これですよね。はい」
時任さんが受け取ったので、再び仕事に戻ろうと
「じゃあ…まだ仕事が残ってるので帰ります。仕事頑張ってください」と言って駅に向かって
歩こうとしたら今度は時任さんが私の手を握った。
「行くよ」
「え?時任さんお仕事は?」
困惑する私をよそに時任さんは余裕の笑みを見せる。
「円とデートするために仕事は終わらせた」
「時任さん!」
時任さんが私を抱き寄せた。と同時に男性の腕が離れる。
「俺の女になんか用?」
鋭い目つきで男性に言い寄ると、男性はチッと舌打ちをしながらその場から
去っていった。
時任さんは私から体を離すと
さっきの鋭い目はさっと消え心配そうに私を見つめる。
「ごめん、会社を出ようとしたら来客があって…大事なクライアントで断れなかったんだ。
変なことされなかったか?」
だが、私は時任さんに抱き寄せられ、あんなにかっこよく私を守ってくれたことに
心臓がバクバクしていた。
だって『俺の女』って嘘でも破壊力半端ないよ。
私は頷くことしかできなかった。
時任さんは安堵したのか全身の力が抜けるように大きく息を吐いた。
私も時任さんから離れて少し落ち着きを取り戻し、バッグからスマホを取り出す。
「これですよね。はい」
時任さんが受け取ったので、再び仕事に戻ろうと
「じゃあ…まだ仕事が残ってるので帰ります。仕事頑張ってください」と言って駅に向かって
歩こうとしたら今度は時任さんが私の手を握った。
「行くよ」
「え?時任さんお仕事は?」
困惑する私をよそに時任さんは余裕の笑みを見せる。
「円とデートするために仕事は終わらせた」