二度目の初恋
「ありがとうございます」
タクシーから降りるとさっきまでの非現実的なデートから一変。
現実に引き戻された様な気分になった。
なんとなくだがシンデレラの気持ちがわかるような気がした。
といってもシンデレラと大きく食い違う点がある。
ガラスの靴もなければ王子が追いかけてくることもなかった。
別にそういう事を望んでいたわけではない。
今日のデートはあくまで疑似恋愛だ。
今までの人生の大半を一方的な片思いで
過ごし、知ってる男性と言えば亮太だけだった私に恋愛に対する免疫力をつけるために企画したもの。
テーマパークのアトラクションの一つみたいな物だ。
だから割り切ってなきゃいけないし、そのつもりでいたんだけど
ホテルを出てから何度も何度も溜息をつき
胸の奥に感じるどんよりとした重み。
疑似恋愛の副作用なのだろうかと思ってしまう。
そして数時間後には時任さんのお宅での何事もなかったように仕事。
本当にシンデレラみたい。
乾いた笑いが漏れる。
せめて仕事が始るまでにこの胸の重みが軽くなれば良いけど・・・
そう思いながら家の中に入ろうとした時だった。
タクシーから降りるとさっきまでの非現実的なデートから一変。
現実に引き戻された様な気分になった。
なんとなくだがシンデレラの気持ちがわかるような気がした。
といってもシンデレラと大きく食い違う点がある。
ガラスの靴もなければ王子が追いかけてくることもなかった。
別にそういう事を望んでいたわけではない。
今日のデートはあくまで疑似恋愛だ。
今までの人生の大半を一方的な片思いで
過ごし、知ってる男性と言えば亮太だけだった私に恋愛に対する免疫力をつけるために企画したもの。
テーマパークのアトラクションの一つみたいな物だ。
だから割り切ってなきゃいけないし、そのつもりでいたんだけど
ホテルを出てから何度も何度も溜息をつき
胸の奥に感じるどんよりとした重み。
疑似恋愛の副作用なのだろうかと思ってしまう。
そして数時間後には時任さんのお宅での何事もなかったように仕事。
本当にシンデレラみたい。
乾いた笑いが漏れる。
せめて仕事が始るまでにこの胸の重みが軽くなれば良いけど・・・
そう思いながら家の中に入ろうとした時だった。