二度目の初恋
「円?」
後ろから名前を呼ばれ振り向くとそこにはコンビニの袋を持った亮太がいた。
「・・・亮太・・・こんな時間にどうしたの?」
亮太は私に近づくと小さく溜息をつく。
「奥さんがね、熱出しちゃって・・・冷却シートを買いにコンビニに行ってきたんだ。
ってか・・・円こそ今日は随分遅いけど・・・こーんな時間まで聡んとこで仕事なの?」
溜息から一変、興味津々な表情で尋ねてきた。
でもそれは無理ないかも・・・だって亮太は私と時任さんが恋仲だって思っているし
ここで否定したら今私が時任さんの家で家政婦をやってる意味がなくなってしまう。
「今日はたまたま遅くなっただけ。それよりも陽子さん熱あるんでしょ。早く行ってあげなさいよ」
私が片手でシッシと追い払うようにすると亮太はハッと思い出し「じゃあ」と片手を上げて
家の中へ入ろうとしたがその足を止め私を呼んだ。
「円・・・凄く綺麗になった。・・・きっといい恋してんだね。良かったな」
思いもかけない言葉に目が点になり
弁解も出来ずその場に立ち尽くしていると亮太は家の中に入っていった。
家にも入らずしばらく呆然としていたがハッと我に返った私は
ある変化に気付いた。
それは・・・
新婚の亮太が隣に住んでいることが受け入れられず、亮太を諦められる自信もなく
亮太と陽子さんと顔を合わせたくなかった私なのに
さっき亮太と顔を合わせたときの私は昔みたいに普通に話をしていた。
もちろん、ちょっと前までのような顔を合わせただけでオドオドと挙動不審とも取れるような
こともなく本当に普通に話していた。
しかも陽子さんのことにまで気を回していた自分に正直驚いた。
もしかして・・・私、もう失恋から立ち直ってる?
後ろから名前を呼ばれ振り向くとそこにはコンビニの袋を持った亮太がいた。
「・・・亮太・・・こんな時間にどうしたの?」
亮太は私に近づくと小さく溜息をつく。
「奥さんがね、熱出しちゃって・・・冷却シートを買いにコンビニに行ってきたんだ。
ってか・・・円こそ今日は随分遅いけど・・・こーんな時間まで聡んとこで仕事なの?」
溜息から一変、興味津々な表情で尋ねてきた。
でもそれは無理ないかも・・・だって亮太は私と時任さんが恋仲だって思っているし
ここで否定したら今私が時任さんの家で家政婦をやってる意味がなくなってしまう。
「今日はたまたま遅くなっただけ。それよりも陽子さん熱あるんでしょ。早く行ってあげなさいよ」
私が片手でシッシと追い払うようにすると亮太はハッと思い出し「じゃあ」と片手を上げて
家の中へ入ろうとしたがその足を止め私を呼んだ。
「円・・・凄く綺麗になった。・・・きっといい恋してんだね。良かったな」
思いもかけない言葉に目が点になり
弁解も出来ずその場に立ち尽くしていると亮太は家の中に入っていった。
家にも入らずしばらく呆然としていたがハッと我に返った私は
ある変化に気付いた。
それは・・・
新婚の亮太が隣に住んでいることが受け入れられず、亮太を諦められる自信もなく
亮太と陽子さんと顔を合わせたくなかった私なのに
さっき亮太と顔を合わせたときの私は昔みたいに普通に話をしていた。
もちろん、ちょっと前までのような顔を合わせただけでオドオドと挙動不審とも取れるような
こともなく本当に普通に話していた。
しかも陽子さんのことにまで気を回していた自分に正直驚いた。
もしかして・・・私、もう失恋から立ち直ってる?