二度目の初恋
別に円が悪いんじゃない。眠ってしまった俺が悪いんだけどさ~

だけどこんな予定じゃなかった。

しかし寝ている間に帰られたのは今回で2回目だよ。

ちらりと時計に目をやると日付が変わったばかりの

0時15分

いつ帰ったかもわからない彼女を追いかけたところで

どうにかなるわけじゃなく。

「は~~ぁ」

どうにも出来ない自分が情けなく俺は天井を見上げる。


やっぱり正面からぶつからなかったのがいけなかったのか?


何が次の恋に進めるための疑似恋愛だ。

俺のことを好きになって欲しくてやったなんてあいつが知ったら

どんな顔するだろう。

きっと嫌われるかもな・・・

「・・・ったくどんだけヘタレなんだよ」
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