二度目の初恋
そして伏せたフォトフレームに目がいく。
俺としおりの時と同じじゃねーか。
俺はフレームから視線を外す。
「経験者からの意見を聞きたかったって事・・・か?」
呟く様に言った言葉に亮太は何も言葉を発せず小さく頷いた。
だが俺の場合、告白止まりだった。
亮太の場合結婚の報告だろ?
きっと彼女はずっとこいつの事が好きだったんだろう。
初恋がこいつで失恋もこいつかよ。
しばらく沈黙が続く
「なあ・・・円さんの写真ある?」
「え?・・・あっあるよ。ちょっと待って」
亮太はポケットからスマホを取り出すと円の画像を探し俺に差し出した。
ミディアムストレートのヘアースタイルに、くりっとした目とぷっくりした唇。
亮太から聞いてた話で体育会系のイメージを持っていたが写真の彼女は
笑顔がとても素敵な女性だった。でもその笑顔は写真を撮っている亮太に向けた笑顔で
亮太の結婚を知ったらきっとこの笑顔は見れなくなるのだろうと思った。
自分の過去と重ねるつもりはないが
亮太から聞いていた円の人柄や性格、そして今初めてみた彼女の画像をみて
俺は・・・何だか放っておけなかった。
「なあ・・・聡、俺、円にどやって報告したらいい?」
亮太は頭を抱えながらうなだれる。
「あのさ、お前何を怖がってんの?彼女に嫌われるのが怖いの?
それとも報告した後の彼女の反応が怖いの?」
「それは・・・」
返事に困る様子をみるとそのどっちもだとわかった。
「・・・お前さ~甘えてんじゃねーよ。嫌われるのも反応も怖い?だったら結婚やめたら?
そんな中途半端な気持ちなら結婚したってうまくいくわけねーよ。
人生で何かを得る時、その代償として何かを手放さなきゃいけない時なんて
いくらでもあるんだよ。お前にとってそれが今なんだよ。
そんな覚悟も出来ないで幸せになんかなれるわけねーよ」
俺の言葉に亮太は大きく頷く。
「・・・聡の言うとおりだな。でも・・・俺お前みたいに強くないから・・・
今すぐに報告出来ないかも・・・」
・・・俺だって強くねーよ。といってやりたかったけど
今の亮太を見てたら言えなかった。
俺としおりの時と同じじゃねーか。
俺はフレームから視線を外す。
「経験者からの意見を聞きたかったって事・・・か?」
呟く様に言った言葉に亮太は何も言葉を発せず小さく頷いた。
だが俺の場合、告白止まりだった。
亮太の場合結婚の報告だろ?
きっと彼女はずっとこいつの事が好きだったんだろう。
初恋がこいつで失恋もこいつかよ。
しばらく沈黙が続く
「なあ・・・円さんの写真ある?」
「え?・・・あっあるよ。ちょっと待って」
亮太はポケットからスマホを取り出すと円の画像を探し俺に差し出した。
ミディアムストレートのヘアースタイルに、くりっとした目とぷっくりした唇。
亮太から聞いてた話で体育会系のイメージを持っていたが写真の彼女は
笑顔がとても素敵な女性だった。でもその笑顔は写真を撮っている亮太に向けた笑顔で
亮太の結婚を知ったらきっとこの笑顔は見れなくなるのだろうと思った。
自分の過去と重ねるつもりはないが
亮太から聞いていた円の人柄や性格、そして今初めてみた彼女の画像をみて
俺は・・・何だか放っておけなかった。
「なあ・・・聡、俺、円にどやって報告したらいい?」
亮太は頭を抱えながらうなだれる。
「あのさ、お前何を怖がってんの?彼女に嫌われるのが怖いの?
それとも報告した後の彼女の反応が怖いの?」
「それは・・・」
返事に困る様子をみるとそのどっちもだとわかった。
「・・・お前さ~甘えてんじゃねーよ。嫌われるのも反応も怖い?だったら結婚やめたら?
そんな中途半端な気持ちなら結婚したってうまくいくわけねーよ。
人生で何かを得る時、その代償として何かを手放さなきゃいけない時なんて
いくらでもあるんだよ。お前にとってそれが今なんだよ。
そんな覚悟も出来ないで幸せになんかなれるわけねーよ」
俺の言葉に亮太は大きく頷く。
「・・・聡の言うとおりだな。でも・・・俺お前みたいに強くないから・・・
今すぐに報告出来ないかも・・・」
・・・俺だって強くねーよ。といってやりたかったけど
今の亮太を見てたら言えなかった。