二度目の初恋
そしてこの後2人で行った居酒屋で披露宴では話せなかった円の本音を聞いた俺は

亮太のことを忘れるため・・・亮太と顔を合わさずにすむ方法として

俺の家政婦になることを提案した。

別に計画していたわけでもなく本当に話の流れででてきた事で

円が頑なに拒めば無理強いするつもりもなかった。

だが円は不安げな表情を浮かべながらも俺の提案を受けた。


「なんで初対面の私にそこまでしてくれるんですか?」

円の問いかけに俺は本当の事など言えるわけもなく

「だって面白そうじゃん」と軽く答えた。

だけど本当は違う。

初めて亮太から見せてもらった円の笑った顔、亮太から聞いてた円の性格

そして披露宴の時に一瞬だけだったが俺にくれた笑顔に俺は恋をした。


だからもっと円の笑顔が見たい。

円の中にある亮太の陰を全て消し去って

俺色に染めたいって・・・







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