守神と大黒柱と示指?

3.言語不明な定例会?

机の上の電話が鳴った!

検査課の主任からで「部長、明日の定例会どうします、荻窪ですけど出席しますか?」との電話。

「定例会って?」と大黒柱。

「入札してから、月1回H社と一緒に定例会を開催していますので…」と主任。

「わかった、責任者として出席して挨拶するよ!」と大黒柱。

「わかりました、先方に連絡しておきます」と主任。

何も理解できないまま、明日定例会に出席することになってしまった!

まあ、挨拶くらいで後は主任に任せておくしかないな…。

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定例会に出席したら、Help社のメンバーは全員パソコンを持ってきて、会議室に常設されているにスクリーンに自分で作成してきた資料を映して会議を進行していくようだ。

会議のレジメも映しているので、紙を使わないようにしているらしい。

会議の冒頭に「新任の部長さんを紹介します!」と言われて、大黒柱は立ち上がって、改めて名乗った。


それでは「従来通りに、会議を進めていきますので、よろしくお願いします」とマネージャが挨拶して会議が始まった。

それぞれの担当毎に今月度の状況発表を進めていく中、マネージャが画面を切り替えながら、スクリーン上で議事録を見ながら入力している。

当社も主任が作成した資料をスクリーンに映してもらい、主任がスクリーンの前に立って説明を始めた。

パソコンやサーバー関係の検査作業については、国内品の着手が遅いためにバックログが解消できず、いつまでも残っているのではないか?

海外調達品は、量が少ない時は対応できても、少し多く入荷すると極端に納期が遅れるのは何故か?

など、大黒柱にはまったく理解できない言葉が空中を飛んでいる。

主任が、その質問に適切に答えられないでいるようだ。

それさえも、明確には分からないが、主任が助けを求めているような目をしている。

あれだけお喋りだった主任が黙っているのだから。

マネージャが、提案をしている。

「今から、ここの荻窪オフィスと検査課と倉庫保管会社の3社で電話会議をして、問題点を明確にしたいと思っていますが、大黒柱さんは問題ありますか?」と言われて問題ありますとは言えない。

「どうぞ!」と言うしかない。
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